キャリアサポート

講師 大谷(情報技術)

担当されている研修内容について教えてください

従来のC言語やjavaによるソフトウェアの開発と組み込み、基本情報技術の資格取得などのほかに、最近はAndroid向けアプリケーションの開発・組み込みに力を入れています。

私自身、現在Android向けアプリケーション技術者の資格取得を目指していますが、これは認定制度が一昨年にスタートしたばかりの資格で、日本全体でも300人くらいしか取得していない非常に付加価値の高い資格です。ご存じの通りAndroidアンドロイドの成長は著しく車や家電などにも組み込もうとする動きもあります。Android向けの技術を習得することはエンジニアのキャリアアップにとって大きな後押しになると考え、研修内容についても技術の進歩や変化に合わせて、適時バージョンアップを図っています。

具体的な研修内容について教えてください

Android向けアプリケーションはPCのエミュレーター環境を使って開発演習をしています。開発演習のゴールとなるのは、リバーシゲームアプリを一人で組み上げる技術を習得することです。リバーシゲームを作れるということは、ユーザーインターフェイスをたくさん作れるということなので、これにより一定の技術が習得できたことになります。

他にも、より高度な開発演習としてアンケートアプリの開発も実施しています。AndroidはオープンOSなので開発者数が多く、技術革新が速く進むと考えられます。きっとこれからAndroid向けアプリは様々な機器に組み込まれていくでしょう。その際の基本となるのがユーザーインターフェイスを作ることなので、基本スキルをここでしっかりと身につけていただくわけです。

そして、実際の仕事や自分自身の勉強を通して、そのスキルを伸ばしていただけたらと思います。

トレーナーになったきっかけを教えてください

私はグループ会社のCSIに8年間在籍していました。エンジニアとして常駐先に配属されていた頃から人に教えることが好きで、常駐先の評価チームの方たちにプログラミングを教えていました。

実際にプログラミングのスキルを身につけて開発チームへのキャリアアップに成功した方もいました。評価チームにいる方も、やっぱりエンジニアなので開発に携わりたい気持ちが強く、キャリアアップをとても喜んでくれました。そういう経験をしていたので、当時から「研修トレーナーというのもいいな」と考えていました。なので、会社からトレーナーへの転属の打診が来たときは、すぐに「よし、やろう!」と気持ちになりました。

トレーナーをしていて印象に残っているエピソード

いろいろなことがあるのですが、うれしかったエピソードを一つ。入社されたエンジニアの方で、入社のきっかけが「ホームページを見たときにラーニングセンターが目にとまり、研修制度があることを魅力的に思った」という方がいらっしゃいました。

そういう方がいらっしゃるということが、トレーナーとしてはとても励みになります。また、その思いや期待に応えるために、私自身がトレーナーとしてどんどんスキルアップしていかなければと感じます。

求職者へのメッセージ

先ほども言いましたが、情報系のスキルというものは研修を受けたからといってすぐに「仕事ができる」というものではありません。

そういう意味では私が研修している内容というのは、基本編であり、あくまでもエンジニアの方がAndroidをはじめ新しい技術を習得していくための"きっかけ"にすぎません。

たとえば今はAndroidのエミュレーターを自分でダウンロードして勉強することも可能ですが、やっぱり日々の仕事の中で時間を見つけて本を見ながら勉強するというのは困難なものです。ラーニングセンターに来れば、実践的な演習ができるし、一緒に切磋琢磨できるライバルがいることもスキル習得の励みになるはずです。

ぜひ入社して、一度研修を受けに来てください。何事も始めないことには始まらないですから。

(例)カリキュラム

組込ソフトウェア演習 研修の目的 ITエンジニアとして実務を担当するために必要とされるスキルのうち、組込ソフトウェアの開発スキルを習得します。
研修の内容 C言語を使用してH8マイコンにおける組込ソフトウェアの作成を行います。

①ツールの使い方

②演習
プログラミング演習1(Java) 研修の目的 ITエンジニアとして実務を担当するために必要とされるスキルのうち、構造化プログラミングのスキルを習得します。
研修の内容 構造化プログラミング技法によるプログラム作成を行います。
①適切なエラー処理の手法
②条件分岐の応用
③算術演算子の応用
④繰り返し処理の組み立て方
⑤ファイル入出力
⑥構造化プログラミング
⑦Java言語の場合メソッドの切り分け方
Androidアプリケーション開発演習 研修の目的 AndroidアプリケーションのUIを実装できるようになる
研修の内容 「リバーシ」の作成を通して、以下の項目を実装するAndroidアプリケーションを作成できるようになる。
①ウィジェット
②レイアウト
③スタイル
④アクティビティ
⑤メニュー
⑥ダイアログ
⑦プリファレンス
⑧ファイル入出力
データベース演習 研修の目的 ITエンジニアとして実務を担当するために必要とされるスキルのうち、データベースの設計、構築、管理に関するスキルを習得します。
研修の内容 小規模なデータベースの設計、構築、管理を行います。データベース製品としてMySQLを使用します。他のデータベース製品(Oracle、SQL Server、DB2、PostgreSQL)とMySQLの違いについては研修において補足説明します。
①データベース設計 ②データベース実装 ③データベース管理

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