最初の配属先では、実際の仕事を通じて様々な経験を積ませていただき、その中でスキルアップすることができました。当時はガムシャラで、「何でもやらせてください」という姿勢で仕事をしていたので、お客様からの要求もどんどん増えていきました。その職場で一番スキルアップを実感したのは、「この携帯電話について、どんな試験をすればいいか考えて、実際に試験までやってほしい」という依頼を受け、参考書を読みながら試験を構築していった時です。
最初は全ての可能性を考えてテストを実施したのですが、そうすると時間も人手もコストも膨大にかかってしまいます。テスト項目をある程度絞らないといけないのですが、絞るための基準をどう作るかが大変でした。何度も試行錯誤を重ね、最終的にはユーザー目線での評価が一番いいだろうという結論に達しました。ユーザーにとって困るものについては徹底的にチェックするというスタンスです。開発チームから「それがこの機種の仕様だから」と言われても「ユーザーが困るものはチェックを通せない」という姿勢を貫きました。開発チームとの折衝は結構シビアなものになりましたが、逆にそういうスタンスを開発チームの方にも信頼していただけていたと思います。
こうしたテスト概念を考える仕事というのは、自分で考えて自分で構築していくものなので、失敗も多いですが、スキルアップをしっかりと実感できるやりがいのある仕事でした。
配属先2社目では、それまで未経験だったアンドロイドに携わる仕事だったので、社内の研修制度を活用してスキルと知識を身につけました。研修は配属先の許可をもらい平日に受けました。午前中にアンドロイドの概念を学び、午後からは簡単なコーディングまでを含めた実践的な演習をさせていただきました。もちろん、本当に実践的なスキルというのは実際に現場で仕事をしながらでないと身につかないのですが、研修で基礎を理解していた分、スムーズに習得できたと思います。
その後も研修制度とは別に、テクノプロ・ホールディングスが主催する講習会などに参加し、スキルアップを図っています。こうしたスキルアップを積み重ねたことで、昨年からは3つ目の配属先に移り、開発業務に携わることができるようになりました。現在はコンビニエンスストアでの住民票や印鑑登録を可能にする端末を開発しています。